今度の週末、2011年12月10日の晩、日本全国でかなり条件の良い皆既月食が観測できます。
皆既月食の始まりが23時頃と少々遅いのが難点ですが、夜更かししやすい土曜日の晩ですし、日本海側を除き天気もそこそこ良さそう。天文ファンならず多くの皆さん…特に学童期のお子様がいるお父さんは、今から待ち遠しくてたまらないことでしょう。
僕もいちおう、曇ったら千葉から移動しようと考えているほど、当日が楽しみな1人。本格的な人たちには全然かなわないのでこれまで触れてきませんでしたが、実はバイクの次の趣味が星空ウォッチングという“天文中年”でもあるのです。
子供の頃は小口径の望遠鏡で飽きもせず毎晩のように土星や木星や月を覗き、天体写真を撮りたいのが切っ掛けで高校では写真部に入り、大学でも微妙に関連性を求め地理学を専攻。今でも望遠鏡や双眼鏡で星空を覗きますし、よく深夜に九十九里や館山までツーリングする真の理由は天の川が見たいから。ああ、よく考えたら、海外サイトで一番アクセスしているのって、NASAのサイトだ。
まあそんなこんなで、星を眺めているだけで幸せになれる僕ではありますが、それでも今回の皆既月食は前夜祭にすぎません。
そろそろニュースや新聞で見聞きした方も多いかと思いますが、来年の5月21日、南関東~東海を中心とした日本の広い範囲で、金環食(金環日食)が見られるのです。
こちらの上下のオレンジの線に囲まれる範囲が当日の金環食帯。この中にいればリング状に欠けた太陽が見られます。関東、東海、中京、近畿の大部分を含み、実に8千万人が目撃できる歴史的天体ショーなのです。金環食帯から外れる地域でも細い三日月のような大食分の部分日食が楽しめます。
とまあ、前置きが長くなりましたが、このたび、この2012年の金環食に関する情報サイトを、友人達と公開いたしました。
→「2012年5月21日は金環食をみよう! 全国市区町村別 金環食・部分日食観測ガイド」
全国、全市区町村別の見え方・欠け方・時間などを網羅している他、観測会情報のリンク集も兼ねています。観望グッズの選び方や、注意点なども軽く説明していますので、ぜひ一度ご覧ください。
来年はこの金環食の他にも、6月6日の金星の太陽面通過、7月14日真昼の木星食、8月12日明け方の木星と月の大接近(望遠鏡同一視野レベル)、8月14日未明~明け方の金星食等々、珍しい天文イベントが目白押しの“天文当たり年”。
僕も「コアな天文ファンにはかなわないから…」などとシャイなことを言わず、お伝えできることがあればどんどん発信していくつもりです。