単身者が外で警察に拘束されたとき消し忘れたアイロンは一体どうなるのか?

カテゴリー:思いつき取材 投稿日:

僕にはずっと前から気がかりなことがあります。それは、単身者が外出中に警察に拘束された場合、残された部屋はどうなってしまうかということです。

例えば、アイロンの消し忘れ。ご存じの通り、逮捕されてからしばらくは、外部と一切の連絡が取れなくなります。単身者の場合、最終的に家族とか大家さんとかが部屋の整理をしてくれるとしても、部屋の中に入るまでにはそれなりの時間がかかるでしょう。そうしている間にもアイロンは熱を発し続け、何かの拍子に倒れでもしたら、火事になることは目に見えています。

普段から警察にマークされているような輩なら、逮捕後すぐに家宅捜査が入るでしょうからまだ問題ありませんが、怖いのは緊急逮捕です。誰でも交通事故の加害者になり得る訳ですし、痴漢などは濡れ衣での逮捕も多いと聞きます。もし、濡れ衣の逮捕が原因で家を焼いてしまったというのでは、もう本当に悲劇です。

とまあ、こういったくだらないことで気を病む自分も大好きなのですが、さすがにここまでくだらないと、悩み続けるのもばかばかしくなります。さっさと警察の相談窓口に電話して、すっきりしてしまうことにしました。以下、そのやりとり。


松:「かくかくしかじかで、こういったことに対して警察がどのように配慮しているのか教えて欲しいのですが?」

担:「その辺は、臨機応変にやっています。市民の安全が第一なので、取り調べ時にそのような状況が判明したときは、代わりにコンセントを抜くなどの処置をとることになるでしょう。」

松:「じゃあ、少なくとも、その旨を被疑者の側から申し出れば、コンセントを見に行って貰える訳ですね?」

担:「まあ、火事になるとかは非常緊急ですし。もちろん、そういった頼み事を、何でも聞いてあげる訳ではありませんよ。とんでもなく変な頼み事してくる人もいますから。しかし、なんでまたそんなことを?」

松:「あ、いえ、団地に住んでおりまして、単身者ばかりなもので、どうしても心配に(ごにょごにょ)…」


とまあこんな感じで。「自分で忘れていても警察の方で気にしてくれるのか」「とんでもない頼み事ってどんなことなのか」という気がかりを残したまま、微妙な雰囲気になってしまったので、今回の"取材"はここで打ち切りに。

うーん、こりゃ0点だな。ゴーストライティングのヒアリングには慣れているつもりだったけど、あんまり話す気の無い相手に、くだらないことを仕事の邪魔までして突っ込んで聞くのって、実に難しい。記者とかルポライターとか、アポ無し取材を日常的にやっている人達って本当にすごいです。

まあ、今回は、質問事項のリストも用意していない「気まぐれ取材」だったから仕方ないとしましょう。ひとまず「自分から申し出れば善処してくれる」ということだけはわかったし。

そして…これってヒアリングの良いトレーニングになりますね。これからも何かくだらない疑問が浮かんだら、悩んだり、ネットで調べたりせず、すぐに電話でその筋の「担当者」に聞いてみることにします。またいずれ、何かしらのレポートを。



スポンサード リンク