たびたびご紹介している僕のセロー、ついに3万キロ代に突入してエンジン各部がいろいろ怪しくなってきました。
特にセル。スタータクラッチが弱くなってきたのか、空転することもしばしば。
スタータクラッチのスプリングとピンを交換するだけで改善するようなので、面倒ですがローターを外して組み直すことに。まぁその辺り開けるための工具さえちゃんと持っていれば、せいぜい30分程度の作業です。
オイルも交換してエンジン始動。
キュキュキュ…ガラガラ(!?)…ギー…ガシャ…
エンジンに火が入ったと思った途端、セルモーターが逝ってしまいました…。
何を勘違いしたのかわからないのですが、クランク軸にかけるワッシャを一枚余分に付けていたようで、必要なクリアランスが無くなって、エンジンがセルを回してしまったようです。
開けてみたところ…もう見るからに無惨。
テスターでチェックしたところ電装への影響は無いものの、回転子の電極が破壊されているので直しようもありません。要アッセンブリー交換です。仕方なく代替のセルモーターを探すことに。
ヤマハのサイトで確認したところ…うーん、20000円もするみたい。リビルド屋さんに聞いてみても12000円ぐらいはするそうで、ポンコツバイクにかける金額としてはちょっと微妙。まあ、急がないからヤフオクで探してみますか。
ところが10日ぐらい探しても一向にセローのセルは出てきません。というか、20000円もあればエンジン一基買えそうな勢い。「もうヤブヘビ覚悟でエンジン交換か?」と思ったとき、TW200のセルモーターが結構豊富に出ていることに気付いたのです。しかも5000円位で。
これ、流用できないかなぁ。基本的には同じエンジンだけど細部はいろいろ違うのでイマイチ不安。ひとまず品番を確認します。
僕のセロー(3RW-1)のスタータモータが「3RW-81800-00」。良く出ているTW200(2JL)のセルモーターが「3AW-81890-00」。やっぱり違います。
ただ、Oリング類の品番は一緒。さらに、パーツリストのイラストを重ね合わせてみたところ、一部の内部パーツ以外全く同じ形状です。
ここはいっちょ勉強のつもりで試してみますか…。5000円台の比較的綺麗なものを落札。
左がTW、右がセロー。これはビンゴ。ケースの大きさも、ネジ穴も、ギアのピッチも寸分違わず。ケースの色がちょっと違うぐらい。
何もせずボルトオンで入りました。
もちろん一発で始動。最低限の出費で修復完了です。
まぁ、ぼちぼちクランク周りも見てやらないとまずそうなんですが、そこまでやるのはさすがにショップに出さないと不安なので、この夏はこのまま越すことにします。そろそろ次のバイクのことも考えますかね。